“手術について” Category

数年前から大動脈弁の形成手術が脚光を浴びています。自分の大動脈弁を温存して修復する手術です。この術式は全ての方に適応する術式ではありません。基本的には大動脈弁閉鎖不全症という病気の方に適応する術式です。大動脈弁の高さや大…

様々な術式が生まれる中、新しい手術にあった手術器具の開発はとても重要です。アイディアを形にして手術でうまく使う。ちょっとしたことが大きな発見になったり、見方を変えると全く違う使い方が出来たり。アイディアはとても大切な宝物…

最近の手術では輸血を行う機会が随分と少なくなりました。低侵襲心臓手術(MICS)数多く手がけていることもありますが、その他の手術でも以前と比べると少なくなっています。手術技術の確立、医療材料の進歩など様々な要因があります…

https://www.youtube.com/channel/UC-q0R1BFDVIIqrFDKZ3PMaA 私の手術をYOU TUBU Channelにアップロードしています。 主には心臓外科の先生方からご要望の多…

MICS CABGをはじめすべての手術で術前に造影剤を使ったCT検査を行わせていただいております。1㎜の幅で細かくCT検査を行うことで非常に繊細な血管の病変も見逃さずに手術に臨むことが出来ます。特に上行大動脈や頚部の動脈…

今日はクリスマス。今年は一人なので暇です、いわゆる”くりぼっち”。暇なのでYOU TUBEの動画をたくさんアップしました。手術動画ですが、若い先生やMICS CABGに興味がある先生方のお役に立てればと思います。。。ほん…

心臓の手術後はけっこう沢山の薬を飲まなくてはいけません。と言ってもずっとではありません。多くの患者様は、手術翌日から利尿剤や血栓予防の薬、降圧剤や排便を促す薬を飲む必要があります。特に術後はストレスが多いので胃潰瘍が出来…

心臓の手術を行った後は、通常しばらくの間それなりに多くのお薬をお出ししています。2週間~3か月の間におおよその薬は整理されてゆきます。出来るだけ少ない薬にしたいと思っています。でも、どうしても病気のメンテナンスに薬が必要…

大動脈弁輪拡張症という疾患があります。大動脈基部が拡大する病気です。大動脈基部という一連の構造には、大動脈弁、バルサルバ洞、冠動脈入口部、STジャンクションがあり、これらによって大動脈基部が構成されています。心臓の出口(…