“手術関連器具や装置など” Category
心臓や大動脈の手術は、基本的に無菌手術野です。術野の出血は出来るだけ患者様の体に戻したいのです。そこで登場するのがセルセーバーなる機械です。日本語では“自己血回収装置”といいます。心臓周囲などのスペースに出血した血液を吸…
昔の人工血管(昔というと25くらい前の話になります)は人工繊維を編んで作っているのですが、人工血管自体から血液がジュワーっと漏れました。ですからプレクロッティングといい、人工血管を使用する前に血液を人工血管の血管壁に塗り…
どのような形状かといいますと、例えばまっすぐの人工血管に細い分枝(枝)がついていたり、大動脈弓部の手術の為に頭部や手に血液を供給するための動脈を再建する枝がついていたり。はたまたお腹の動脈(腹腔動脈、上腸間膜動脈、両側の…
以前にもお話しましたが、人工心肺についてお話します。 私たち心臓外科医が手術に用いる人工心肺、これは人工的に心臓と肺の役割をする心臓手術のための医療機器です。人工心肺を用いる手術は心臓弁膜症や胸部大動脈手術が一般的です。…
ダクロン(ポリエステル)やテフロンなどの人工材料を用いて人工血管は作られています。特に大動脈などに用いられるダクロン性の人工血管にはその繊維を用いて織り込む構造をしたウーブン(woven織り)と繊維を編み込んだニット(k…
心房細動を治す手術をMAZE手術といいます。基本的には何かほかの手術を行った時に一緒に行います。人工心肺を用いて心臓を止めます。そして心房を切開して治療を開始します。これまでにおおよその以上電気の発生部位や経路がわかって…
心臓や大動脈の手術にはたくさんのモニターが用いられ、それを観察して安全に手術~術後の管理を行います。ICU(集中治療室)で使用するモニター類をざっとご紹介します。心電図、血圧、酸素飽和度、スワンガンツカテーテル(静脈圧、…
超音波を用いた医療機器は医療現場でたくさん使われています。何故かといいますと、超音波は体への侵襲、負荷などがほとんど無いからです。たとえば心臓や腹部に用いる超音波検査、いわゆる心エコーとか肝臓のエコー検査などがそれです。…
人工心肺、これは人工的に心臓と肺の役割をする心臓手術のための医療機器です。心臓や大動脈の手術ではなくてはならないもので、最近の人工心肺はとても性能の良いものです。心臓、特に弁膜症の手術では心臓を切開して手術を行います。そ…