心臓の手術と聞くと昔が命がけで・・・なんていう話を聞くかもしれません。現在ではとても安全にできるようになりました。成和病院ではとても多くの手術を行っており、毎日の手術が日常の一コマです。でも一般の皆様にはあまり縁のないほうが良いものかもしれません。そんな手術について最近の話題を1つ。MICSとは体への負担の少ない心臓手術の事を言います。低侵襲心臓手術といいます。私は2012年から本格的にこの手術を開始しました。何故かというと。“傷も小さく痛みも少ない” からです。冠動脈バイパス術や心臓弁膜症、ケースによっては大動脈の手術も小さい傷で行っています。だいたい7~9cmの傷で手術を行います。当然ですが安全にできなければ行ってはいけません。正確性や安全性が同じであったら、やっぱり痛みが少なく傷が小さいほうが良いですよね。
心臓血管外科 菊地慶太