狭心症や心筋梗塞などの病名を聞いたことはありますか?
心臓は筋肉でできていて、私たちが寝ている間もずっと収縮と拡張を繰り返し動き、血液を全身に送っています。これによって私たちの臓器は栄養や酸素を供給されてしっかりとその役割を果たしてくれます。そんな大事なエンジンである心臓。この心臓自体にガソリンである血液を送る血管が“冠動脈”です。その“冠動脈”が動脈硬化症によって狭くなってしまったり、完全に詰まってしまう病気の事を狭心症や心筋梗塞といいます。糖尿病による血管障害やコレステロールなどが血管に溜まりこのようなことが起こるといわれています。ガソリンが流れなくなってしまうとエンジンが止まってしまうように、心臓も血液が流れなくなってしまうと、場合によっては心臓が止まってしまうことがあります。命にかかわる怖い病気です。
もし、少し動いたり坂道で胸が重苦しい感じになったり、左の肩や顎に痛みを感じたりするようであれば、もしかしたら狭心症かもしれません。部分的に(たとえば痛いところを指で指し示すことが出来るように)胸が痛くなる場合にはその可能性は低いのですが、なんとなく手を広げて胸全体の違和感を示すような場合には注意が必要です。
心臓の病気というと怖くなってしまいますが、CT検査で冠動脈の具合がとてもよくわかります。外来通院で簡単に検査ができます。大切なことは病気を知る事と病気から逃げない事です。私たち一宮西病院ハートセンターでは、循環器内科 部長の寺本先生をはじめ専門家が数多くの心臓カテーテル検査とカテーテル治療(ステント治療)を手掛けております。また手術が必要な場合もご心配いりません。冠動脈バイパス術は私の専門です。
ハートセンターで方針を決めて皆様に適した治療を行って参ります!
心臓血管外科医 菊地慶太