感染性心内膜炎とは、病原菌が体(血液の中)に入り込み、心臓内の僧帽弁、大動脈弁、三尖弁など弁(心臓内の扉)に菌が付着して、弁を破壊する病気です。菌の塊(疣贅)が血液内に流れて行ってしまうと、脳塞栓や臓器の塞栓による血流障害、感染性脳動脈瘤などを併発することもあります。
一般的な原因としては、抜歯後、扁桃腺炎後、歯科処置,耳鼻咽喉科的処置,婦人科的処置,泌尿器科的処置などの後や、何らかの基礎疾患(体力低下や免疫力低下を来す病気)を有する方に尿路感染症,肺炎,蜂窩織炎などを発症した場合に感染性心内膜炎になる事があります。
このような処置や病気の後に高い熱が出たり、微熱がなかなか下がらない場合には要注意です。
心臓血管外科医 菊地慶太