動脈硬化症について

動脈硬化とよく言われますが、どんな病気かご存知ですか?

動脈硬化とは老化現象でありますが、実際には動脈の壁の中にコレステロールなどが蓄積して、動脈が硬くなり柔軟性をうしなった状態になる事を言います。さらに高血圧により動脈の壁に高い圧がかかったり、コレステロールが蓄積すると血管壁が肥厚してきて内腔(動脈の内腔)を狭めてしまいます(動脈の狭窄といいます)。こうなると様々な臓器への血めぐりが悪くなってしまいます。

 動脈硬化症を引き起こす大きな原因とは

  1. 高血圧症
  2. 高脂血症
  3. 糖尿病
  4. 喫煙
  5. 肥満

などがあげられます。

 また動脈硬化症によっておこる病気には

  1. 狭心症や心筋梗塞
  2. 脳卒中(脳梗塞や脳出血)
  3. 大動脈瘤
  4. 腎不全~血液透析
  5. 閉塞性動脈硬化症(足の動脈が狭くなったり、詰まったりして歩行に障害が出る病気。)など、命にかかわる病気が挙げられます。

動脈硬化症は老化現象ではありますが、色々な原因を持つと、その進行が早くなってしまいます。症状も無く進行しやがて重大な病気を引き起こすわけですから、その進行を少しでも予防することが大切です。IMG_2806

心臓血管外科 菊地慶太