低侵襲心臓手術(MICS)には直接術野を目で見ながら手術を行い直視下手術と胸腔鏡を用いて手術を行う胸腔鏡下MICSがあります。もちろんどちらもよい手術であると確信しています。何が違うのかというと、一番は傷の大きさではないでしょうか。胸腔鏡を用いた場合にはおおよその傷の大きさは4cm以下であることが多いともいます。直視下の手術の場合には5-cm程度が一番小さな傷で、もう少し大きいこと多いのではないかと思います。手術の痛みに関しては肋骨を開かない方法のほうが痛みは少ないはずですので胸腔鏡下MICSに軍配が上がると思います。ただし、最近の疼痛管理は非常に優れているのでどちらで行っても痛みは少ないとようです。胸腔鏡下MICSでは術者のテクニックも重要ですが胸腔鏡を持つ外科医(スコピストと言います、術者の目となる役割です)がとても重要です。いつも見たいところを適切に見せてくれると手術もスムースに終わります。どんな手術でもよく見えなければ手術になりません。もちろん麻酔科医をはじめ看護スタッフや人工心肺を管理する臨床工学技士のスタッフもみんなで胸腔鏡の術野を見て手術を勧めます。なのでスコピストの役割は極めて重要なのです。もちろん第一助手の技量も重要です。モニターを見ながら糸を牽引してサポートします。慣れてくると手に取るようにわかる胸腔鏡下MICS。もちろんMICS CABGにも取り入れていきたいと考えています。
東京ベイ浦安市川医療センター 心臓血管外科
菊地慶太
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